高校生になった子供の帰りが遅い。
野球部に仮入部した為だ。
連日、ハードなメニューをこなし、家に帰ってくるや否や、冷やしたタオルで足全体をクールダウン。
すかさずプロテインでたんぱく質を吸収し、厳しい練習に耐えられる体づくりに奮闘する毎日だ。
とりあえず、仮入部の段階なので帽子などはシニア時代の物をマークを外して被っているという。
「んっ?」
「つば 平になっとるやないかい・・・?」
「ははぁ~ん・・・ 先輩の存在やろ(笑)」
「シニアん時はこんなやったやないかい!」
「これで、ええんやぁ」
「最近の選手は、やたら曲げ過ぎだっちゅうねん」
「この人を見習ったらええ」
「一切、曲げてまへん」
「そう。貰った帽子をそのまま被ったらええんやぁ」
「野球に集中するんやぁ!」
「これが男やぁ!」
今、曲げすぎ感が加速する野球帽のつば形状に待ったの声。野球界の俺流・落合監督からの熱いメッセージ。
「これが、おれ流や!!」