新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします!
仕事始めの1月6日、車中で流れる東京FM【TOYOTA アスリート・ビート】から、
こんなフレーズが聴こえてきました。
『花よりも、花を咲かせる土になれ』
松井秀喜の高校時代の恩師、山下監督が自らに言い聞かせてきたという座右の銘です。
「教え子が野球だけでなく、人としての人生の花を咲かせられるよう自分はそのための土になる」
そんな思いが込められているそうです。
人間教育が基本の野球を指導していた山下監督も、延長18回の夏の甲子園を経験する以前は「俺が、俺が」の野球であったとラジオの中で振り返っています。
1979年(昭和54年)、
山下の野球観を大きく変える出来事が起きた。
高校野球史上最高の試合ともいわれる延長18回の死闘。
試合中、自チームがピンチの時も笑顔でいられる相手チームの箕島高校、尾藤監督の態度に驚かされた。
追いつ追われつの死闘で尾藤監督はなぜ笑顔でいられるのか、それが山下には不思議でならなかった。
延々と続く試合の中、相手ベンチの尾藤監督を見て山下はふと思った。
「自分とは器が違う」
相手チームの尾藤監督は選手を信じ切っていた。
だから何度、窮地に追い込まれても笑顔でいられた。
あの時、自分はずっと難しい顔をしていた。
選手を信じて待つこと、それが山下にはできなかった。
それからというもの山下監督は「勝つ野球」から「育てる野球」に方針を大転換した。
それまで”俺が、俺が…”という野球をやっていたその「俺」を捨てることにした。
監督の心得は、「待つ、信じる、許す」であることに気づく。
選手を信じて待つことができなかった自分の心が壁だった。
指導者の壁は自分の中にあって、決して相手の中にはあるものではない。
壁を作った犯人が自分自身であることに山下は気づいた。
「まとめ」
学びの姿勢を持つことで新たな“気づき”に出合えます。
名将と呼ばれる人達ほど謙虚に学びの姿勢を持たれているのではないでしょうか。
2018年、気づき多き年になりますように。