「チーチーチー!レーレーレー!」生還したチリの作業員が雄たけびを上げているシーンが報道されていました。
どうやら、「チチチ、レレレ、ミ・ネ・ロス・デ・チ・レ(チリの鉱山労働者たち)!!」と叫んでいるらしいです。
chileのChiとLeを連呼する愛国心、湧き上がるラテンの血筋。
喜びを皆で分かち合う、国民性。日本人も見習いたい部分です。
がっ、もし、同じ状況で日本人であればどんな言葉で歓喜を表すのでしょうか?
「ニッポン!ダダダ。ニッポン!ダダダ。」・・・・・・・・・・・・・・とっさには出てこないし、少し、意味が違っている。
「イエ~ィ!」・・・・・・・・・・・・・生死をさまよった人が叫ぶには軽すぎる。
「ヤッホ~ィ!」・・・・・・・・・・・・・・・しらける。
じゃ~なんて叫ぶんだ?
感極まって
「バンザ~イ!バンザ~イ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・たぶんこれだ。
っていうか、
これしかない。
とかく万歳好きの長野県人であるならば、これ以外に間違いない。
これだけ万歳で締めくくる県民は日本国内でもめずらしいという。
新年会でバンザイ。
忘年会でバンザイ。
打ち上げでバンザイ。
結婚式でバンザイ。
さらに、お返しのバンザイ。
万歳、バンザ~イ、ボンザ~イ。
長野県中、どこに行ってもバンザイだらけだ。
でっ、さらに
北信地方には【北信流】という宴会の席での独特な流儀がある。
でたぁ~
この儀式の中でも、杯のお返しがある。
長野県人は律儀だ。
「もらったら、返す」
これ、基本です。
さらに、儀式の最中に「お肴(さかな)を出す」という過程がある。
お肴とは短い謡曲のことで、指名された参加者(招かれた側)が「あ~、あ~」と唄い出す。
これは、最も心臓に悪いとされる流儀の一つだ。いざという時に備えて、必死に準備している人にとっては想定の範囲内なのかも知れないが
いきなりの指名は最悪だ。お茶らけの席ならまだしも、諸先輩が大多数を占める宴会の席では緊張で血管が切れそうになる。
20代前半の若い頃、いきなり「お肴」を指名されたことがある。当然、周りは50代、60代の大先輩ばかりだ。
酒席での決まりごとなので「断る」という選択はあり得ない。
「トイレに行くふりをして退散」という必殺技も通用しない。
見知らぬ先輩方々がこちらに集中する。
持っていないものを出せと言われるほど酷なことはない。
知らないことを、知っているかの様に振舞うのは限界がある。
マグロのように固まっている自分を見かねた先輩のアドバイスが
これだ~
「巨人の星野」のテーマソング
この時ほど、しみじみ唄った巨人の星はない。
この時ほど思ったことはない。
「巨人の星、見ててよかった~」
以来、なぜかジャイアンツに助けられたとの勝手な思い込みからクライマックスシリーズから目が離せません。