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高校野球

東京都市大塩尻が松商学園を延長十三回死闘の末、7-6で94校の頂点をつかみ、初の甲子園への切符を手にした。

 

 

松商学園といえば昨年の悪夢が甦る。

9回表、2点リードの松商学園。この回を抑えれば甲子園への切符を手に入れる事が出来る。

 

「昨年の様な事はないだろう」

 

しかし・・・

投手・熊谷はすでに限界だったんではないだろうか。

二者連続で四球を出してしまう。

 

「もしかしたら・・・」

 

続く、打者の送りバントの処理を焦った熊谷は一塁へ送球エラー。

その間に二人のランナーが生還し、あっという間にゲームは振り出しに戻った。

 

更に、動揺した熊谷のボークで三塁ランナーがホームに還り都市大は勝ち越しに成功。

しかし、このままでは終われない松商も9回裏の攻撃で1点を還し昨年同様、延長線へと持ち込んだ。

 

その後、13回に都市大、杉本が勝越し打を放ち、その裏ファールボールをフェンスにぶつかりながら補給した杉本が試合を締めくくった。

 

 

オリスタでの決勝戦で自分が特に印象に残ったのは

松商学園の原投手・一年山崎捕手・一年

ともに4か月前はまだ中学生だった二人が、都市大塩尻相手に粘り強く戦っている姿に感動した。

「試合に出れない先輩達の分まで頑張る」とコメントしていた。

彼らには、まだ二回の夏がある。

自分の思い込みかもしれないが、

 

「先輩達を甲子園に・・・」

 

二人はそんな想いで戦っている様にしか見えなかった。

勝手な自分の思い込みが胸を熱くした。

 

 

 

 

 

 

 

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