松代城跡櫓(やぐら)台改修工事が竣工しました。
【着手前】
【竣工】
朽ちた木製の階段を撤去し勾配の緩い鋼製の階段を設置しました。
また周辺は雑草の繁殖を抑えヒートアイランドの効果もある自然土(真砂土)舗装を施しました。
築城当初の石階段脇に設置されました。
文章上の築城年が1560年ということですので460年の時を経た改修工事ということになります。
戌亥櫓台(いぬいやぐらだい)に上がる通路についても鋼製の防護柵を設置しました。
階段の踏板は歩きやすい人工木の設計です。
4月15日、
新型コロナの影響でしょうか、人影もまばらです。
展望台からは満開の桜が望めます。
とても清々しく、とても穏やかなこの空気感。
日々、無慈悲にカウントされていくコロナ感染者の状況とはまるで別世界。
絶望的に淡々と増え続けるその数に、これまでに経験したことのない状況が身の回りで起きつつある。
リーマンショックなんて話じゃない。
令和を迎えた数か月前、こんな状況が自分が生きている間に起こるなんて想像もできなかった。
中国の海鮮市場から発生したウイルスがまるで作られた映画のような現実をつくりだしている。
先日、東京で働く長男から「数日前から在宅勤務になった」とのLINEがあった。
少しほっとしたLINEだった。
それまでもクライアントとの打合せは非対面だったり電車も空いていて窓も開かれてはいたらしいが、江戸川区のはずれから都心まで毎日通うそのリスクは想像に容易い。
「働き方が全体に変わりそう」
帰って寝るだけのアパートはパーソナルなオフィスへと変貌した。
終電を逃し、飲み屋街からタクシーで数万円を消費する毎日から自炊した写真をLINEに貼り付ける生活に変貌した。
ウイルスに制約を受けて生活をする一方で、パーソナルな時間を過ごすことが自分の生き方の問いを見出しているのではないかと思う。
昨日、政府が国民一人当たりに対し一律10万円給付するという安倍首相からの記者会見があった。
総務省統計局のウェブサイトを覗くと3月1日時点の日本の総人口は1億2595万人ということなので総額12兆2595億円という数字になる。
国というのは政府と民間でできているので政府の負債は民間の資産となり国全体で考えると相殺されてチャラになる。
金額の大小のみで考えるのなら国民一人当たり50万円でも100万円でも相殺されてチャラになるという事実は変わらない。
この財源を国債発行で賄った政府が市中銀行を通じ政府の子会社である日銀が国債を買い取ることで債務と債権が相殺されてゼロになる。
これによってハイパーインフレになることも、通貨の信任が失われることもない事はこれまでの失われた20年が証明しています。
今はまだ見当もつかないコロナの終息もいずれはその復活の日が訪れ経済もV字回復しなければなりません。
その時のために今は何とか耐え忍ぶ必要がある。
今こそ政府は通貨の発行される仕組みについて理解し、躊躇なく財政出動すべき時です。
自国建て通貨を発行する政府が自国建の国債を発行するにあたり何ら財政的制約を受けることはありません。
また、財務省が自らのウェブサイトでも説明している通り自国通貨建て国債がデフォルト(債務不履行)する事もあり得ません。
懸念されるインフレ率についてもこの20年間の政策を熟知している政府であれば今までの政策を実行すれば良いだけです。
さらに言えば私たちが納める税金は政府支出の財源なんかではありません。現実は逆さまです。
そもそも先に政府が通貨を支出しない限りそれを手にしていない個人、企業が納税を行う事も国債を購入することも出来ません。
自国建通貨を発行する権限を持つ政府がお金(税金)が足りなくて借金(国債)をせざるを得ないという状況があり得ないことは誰にでも理解できる事です。
税金の役割は民間のお金を回収して通貨量を調整するためのインフレ抑制の手段に過ぎません。
インフレ抑制の為の増税は現在のデフレ下の日本経済においては逆さまの政策です。
今大事なことは、この状況が有事であることを認識することです。
困窮し疲弊している個人、企業に“必要としているだけの資金”を“今すぐに出せ”という話です。
もし仕事がなくなって途方にくれていた時、ポストには2枚のマスクしか送られてきていなかったとしたら。
今回のコロナウイルスが問いかけるものとは一体何なのでしょうか。
「すべてが終わった時、本当に僕たちは以前とまったく同じ世界を再現したいのだろうか」
パオロ・ジョルダーノ『コロナの時代の僕ら』あとがき