日本古来の和風建築が気品と風情を感じさせるK様邸。老朽化して朽ちてしまった板塀などの改修を機にリフォーム工事をさせて頂きました。広い敷地面積にもかかわらず駐車場、アプローチといったカテゴリー別の区別がない上に、農作業小屋など今はもう利用されていないデッドスペースが景観を損ねていた事から、敷地と建築に見合った円滑な動線を計画する事、既存の風合いと今日のライフスタイルを取り入れた景観つくりが課題でした。特に庭園との融合性をイメージしたアプローチは高低差を活かした動線を確保、ゆったりとしたクランク動線にする事で景観に変化が生まれ、灯篭、つくばい、白竹縁台などの添景物で庭園の風情を演出しました。また、既設の井戸に屋根、滑車付つるべを設置。和風テイストが感じられるフォーカルポイントとして活かすなど既存の素材をデザインに取り入れる事が出来ました。
WORKS