【before】
【after】
建築の外壁に合わせた門塀とハードウッドの組合せのエントランス。
右側のウッドフェンスとの間に植栽スペースを設けコンクリート壁によるアプローチの圧迫感を和らげました。
既存の構造物や動線をそのまま生かし目的以外のコストを極力抑えたプランをご提案しました。
【パース図】
土留めを兼ねた丸太による目隠しの囲い。
丸太の間からお隣の敷地に草が生えたりと腐食によって機能と景観を損ねた状況でありました。
丸太を撤去し、型枠を設置。土圧が加わる部分は鉄筋コンクリートで囲います。
コンクリート打設状況。
手前の木づちで赤ちゃんのゲップを出す様に型枠の側面をコトコト叩きます。
コンクリートと型枠の間に生じるエアーを抜く為です。
コンクリート擁壁によって安定した境界を作り、上部の目隠しは耐久性の高いハードウッドにて敷地を囲いました。
【パース図】
フェンスの支柱はアルミ材を使用。
ハードウッドの支柱は伸縮が影響してコンクリートにクラックが入ってしまいます。
ハードウッド、「生涯腐らない木」などといわれています。
木材の弱点・・・
木を腐らせるのは「木材腐朽菌」というやつです。
一番の原因は水。
そこに空気、養分、温度の条件が揃うと腐朽菌が大活躍してしまいます。
以前、水路の改修工事をした際に支持力を高める目的で打ち込んであった木杭を引き抜いたところ、杭の原形を保った状態で出てきた事に驚いた経験があります。
おそらく20年以上は経過していた水路だと思います。
常に水に浸っている水面下では木は腐りません。
「そこに空気という条件が揃わないから」という事を学びました。
木材をエクステリアに取り入れる際は、この条件が揃わない環境を考えなくてはなりません。
猛暑ですけど・・・
春先に移植したカシの木から新芽が出てきました。
毎朝、家を出る時に成長をチェックしています。
梅雨の期間に雨をたっぷりと吸収して大地に根が活着している模様です。