昔、むかしあるところに日曜日をもてなす中年おとこがいたそーな。
おとこが庭先を見渡すと一羽の小鳥がいたそーな。
その小鳥は仰向けになって一見、仏様になっている様に見えたそーな。
恐る恐る、触れてみると「ぴくっ」としたそーな。
寒さで、参ったかも知れぬと布団をかけてやったそーな。
こんな状態で10分が経過したそーな。
男は「腹が減っているんじゃなかろーか」と米つぶを与えたそーな。
小鳥はいっさい口にしなかったそーな。
っていうか、ご飯つぶたべるんか~い
友情出演:なっち
男は予定されていた昼のお食事会に行くために
「ノラ猫などにやられては困る」
と、囲いのあるデッキの上に移動させたそーな。
くちばしにコメつぶを付けた小鳥が何やら愛おしく思えた男であったが
目つきが若干、こわかったそーな。
そんな鳥さんを後に男はお食事会に向かったそーな。
お食事会の最中、男は
復活して飛び立っていって欲しいと思うのと同時に、いなくなっているかも知れない寂しさに少しセンチモードになっていたそーな。
お食事会が終わり、帰路に向かった男はとりさんの様子が気になっていたそーな。
2時間ほどして家に帰った男がデッキを覗き込むと・・・
鳥さんは飛び立っていったそーな。
めでたし、めでたし。