警察署内で床屋を営んでいた、ちょっと遠い親戚がいます。
古希を過ぎたおばちゃんで頭をグラグラさせているとバリカンで頭をひっぱたくと聞きました。(笑)
「角刈りをさせたら右に出る者はいない」というベテランです。
ホリエモンが収監されていた須坂刑務所内で彼の頭を3回ほど丸坊主にしたといっていました。
「どんな感じの人?」
おば:「いい人。」
「いい人って?」
おば:「あんないい兄ちゃんいないよ。」
帰り道、気になっていた「ゼロ」を買うことにしました。
僕がどこで生まれ、どんな家族の中で、どんな人生を送ってきたのか。
なぜ東大を目指し、なぜ起業したのか。女の子にはモテたのか、モテなかったのか。
カッコ悪い話も、長年抱えてきたコンプレックスも、包み隠さず語ろうと思う。(P32)
みんな「掛け算の答え」を求めている。
物事の出発点は「掛け算」ではなく、必ず「足し算」でなければならない。
まずは、ゼロとしての自分に小さなイチを足す。
小さく地道な一歩を踏み出す。ほんとうの成功とは、そこからはじまるのだ。(P24)
【感想】
分かりやすく面白い。
つくられている感がなく、ありのままを吐露している内容に引き込まれていく。
生まれ育った幼少の頃からのルーツが淡々と語られていて、その時々の情景、
人間関係が素直に脳裏に思い浮かんでくる。
小学校の頃、勉強はダントツだったが「協調性のない」問題児でもあった。
そんな彼に初めての理解者となったのが小学3年生の時に担当となった星野美千代先生だ。
生意気なところ、不器用なところを面白がってくれ、むしろその個性を伸ばす事を尊重してくれたという。
「八女市から出なさい。でないと、あなたはずっとこのまま。
久留米市に『全教塾』という進学塾があるから、そこに行きなさい。
あなたみたいな友達が何人もいるはずだから」
著書の中で「今の自分があるのも間違いなく星野先生のおかげ」と語っています。
この本の中で特に印象に残った部分があります。
「いまでも不思議に思う事がある。もしも星野先生のアドバイスがないまま
地元の公立中学に通っていたら、どうなっていたのだろう?
地元の空気に染まり、地元の仲間と楽しく過ごし、地元で何かの仕事を見つけ
地元で家庭を築いていたのだろうか」(p56)
【まとめ】
振り返ると不思議な出来事だったと思うことはありませんか?
その時は大した選択とは思わなかった出来事でも、後に人生の岐路であったと感じること。
それが偶然であったのか、
それとも、その人の人生にあらかじめ仕組まれた必然の出来事だったのか。
人生の中で未知数に出会う人たち。
何気なく過ぎていく出来事の中にも、ひょっとしたら人生の岐路が隠れているのかもしれません。
2015年1月15日発行
「我が闘争」買ってきました。
ホリエモン、第二弾。
ちょっと、ハマってます。(笑)