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『書斎の鍵』 喜多川 泰

東京に行った帰りに上野駅構内で必ず立ち寄る本屋さんがあります。

構内3階にある『book express』という本屋さんです。

 

ただ、いまだに帰りの新幹線のなかで読んだことはありません。

 

 

 

 

 

 

 

寝るからです。(笑)

 

 

 

 

 

 

 

『書斎の鍵』

 

その本屋さんで買いました。 

で、

泣きました。

 

ほんと、電車のなかで読まなくてよかった。

 

たとえ小説であっても、自分がこの主人公に心からの共感を覚えたとき

それは単なる作り話ではなくなり、生き方の指針とすらなり得るのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

『浩平、心配するな 

       人生で手に入れるものは才能で決まっているわけじゃない』

 

父、雅彦がせがれの浩平(主人公)に生前、伝えていた言葉。

 

 

 

 

 

東都大学病院の志賀会長が浩平にたずねた。 

「人生において手に入れるものを決めているものは、何だとおもうかね」

 

当たり障りのない答えが浩平の口からでてきた。

「志賀会長が素晴らしい才能をお持ちで」 

 

志賀は浩平の言葉を否定した。

 

「才能で人生は保証されない」

「素晴らしい人生を保証してくれるのは、才能ではなく習慣だ。

我々が人生で手にするものは、才能ではなく、習慣が決めている。」

習慣によってつくり出すべきものは思考だ。心といってもいい。」

 

人間の思考には、習慣がある。

つまり、放っておくと、いつも同じ事を考えている。

悲観的な者は、何かが起こるたびに、悲観的に物事を考える。

人間の行動は心に左右される以上、この『心の習慣』をよくしない限り、

よりよい人生になることはない。・・・・・P103~P105

『人生は才能によって決まるわけではない』 

他界した父、雅彦が口癖のように浩平に伝えていた言葉と同じであった。

 
 

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浩平が偶然出くわした朝の出来事だった。

とっさに子供をかばった事故が原因で自分の右手が思うように動かなくなってしまう。

この事がきっかけで自分が得意とする研究開発から苦手な営業職にまわされる。 

 

 

「いつからか、会社から期待されなくなった。」

 

 

何か都合の悪いことが起こると「右手の不自由」を理由にするようになっていた。

それを正当化させることで自分を納得させてきた。

 

『書斎のすすめ』という1冊の本が浩平の人生を変える。

 

「右手の不自由」に逃げ込むのが、自分の思考の習慣だと気付く。

自らが幸せになることを放棄している思考習慣に気付いた。

 

 

習慣によってつくり出すべきものは思考だ。心といってもいい。」

身に付けるべき習慣は、心を強く、明るく、美しくするための習慣。

 

その習慣を身に付けるために、自分がやるべきことは

 

『本を読むことだ。』

浩平はそう、強く感じる。 

 

 

 

 

 

 

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30代の頃、ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」という本を読んでから

本から学ぶことの大切さを知りました。

 

本を読むことで

普段つかわない言葉の意味を調べたり、

考え方の幅を広げたり、

引き出しが増えることで多面的な思考力が身に付き

様々な状況で自分を冷静に客観視することができるようになります。

 

ネガティブな状況も角度を変えれば成長の糧が隠れてるはず。

本を読むとそんな考え方のできるソフトがいつのまにかインストールされてるんですね。

 

 

本に助けられること、多いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

著者 『喜多川 泰』 ハマりました。

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