長野市川中島にある昭和小学校へ安全パトロールに行ってきました。
南校舎改築工事に伴い既存校舎を解体する長野市発注工事を請け負っています。
弊社の小林係長が現場監督として常駐しているこの昭和小学校。
実は彼が小学生時代を過ごした思い出深き母校だということです。
校長先生も昭和学校の卒業生という事で学校側とのコミュニケーションも良好です。
特に学校の様な子供たちが授業を受ける環境と同時進行する状況下ではそれ以外にも万全の注意を払う必要があります。
【パトロール】
小林係長がいました。電話に気を取られて僕には気付いていない様です。
建築絡みの業者との調整が頻繁の様で、携帯が耳にくっ付きそうです。
それとも僕が単に無視られているのでしょうか(笑)
【解体】
手作業によるアスベスト撤去、隣接する校舎との間仕切り等の工事を終えて今週から本体の取り壊し作業が始まりました。
散水によって粉じんの飛来を極力抑え解体物が手前に倒れる様に慎重に作業を進めます。
解体したコンクリート殻を盛土し重機の設置高さを確保する事に利用します。
盛土したコンクリート層がクッションの役割を果たし、周辺への振動も抑えられます。
【振動・騒音】
周囲3か所に、この様な騒音計と振動計を設置し、毎日のデータを発注者に提出します。
道路を挟んだすぐ裏には保育園があります。
園児のお昼寝の時間帯は特に気を使うところです。
【電子入札】
すべての始まりがここからです。
◆予定価格:6,280万円
〓発注者が積算した定価ということです。
◆最低制限価格:5,572万円
〓この金額を下回るとまともな工事は出来ないであろうという理由で失格になります。
なので応札する業者が目指すべき金額が5,572万円ラインに集中します。
ちなみに同額になった場合はあらかじめ入札時に任意で設定した3ケタの数字によって電子クジが行われます。
そう、最後は運が味方するわけです。
《入札結果表示》
こんな試練もありました。
◆予定価格:8,963万円
◆最低制限価格:8,060万円
8,060万円で応札して同額の業者がいなければめでたく落札候補者となります。
8,059万円で応札した島崎建設は当然、失格になるわけです。
こんな感じに。
《入札結果表示》
こんな時は天井を見上げて叫ぶんです。
「1万たしときゃよかったぁーーーーー
ーーーーー
ああああああああああーーーーーー」
ってね。
それと実は僕、クジ運最悪です。ちなみにじゃんけんで勝った記憶がありません。
電子クジのシステムが採用される以前は役所まで出向いてガラス状の棒でクジ引きというアナログな時代がありました。
ちなみに引き当てた経験ゼロです。
契約課の職員さんの「はずれです」のアナウンスはありません。
重苦しい雰囲気の中で暗黙の「お帰り頂いても結構です」的な空気が漂います。
そして「惨めやな~」感の影だけを10mほど引きずりながら契約課を後にする訳です。
【ここから何を学ぶか】
入札がうまくいかない日が続くと「自分には運がない」とひどく落ち込む事があります。
一年の間に全く落札できない可能性がゼロでもないと想像した瞬間、根拠のない恐怖心だけが一人歩きを始めます。
意味のない負のスパイラルに陥る瞬間です。
物事をマイナスに捉えてしまう思考力はしつこく強力です。地の果てまで掘り進めて答えを見出そうとする深追いの思考が働きます。
そんな時、僕は魔法の言葉で脳に訴えかけます。
「水に流そう」って
そう、何もかも許すんです。
たったこの一言ですべてが一瞬にして解決されるんです。
そして終わりのスタートがきれた瞬間、次へのステージが見えてきます。
十歩先の小高い丘に旗を突き刺す自分が見えます。
「次は一億とったる!」
って。